ずる・不正は、こうやって起きる!対策法!心理の癖を知って防止!本の知識!
これぐらいなら、別にやってもいいか。
その行為、よくよく考えてみると、
不正・盗難だったりしませんか?
そんな「根っからの悪人」というわけでは
ないのに、何気なく行ってしまう、その行為。
自身を、身近な人を、守るために、
知恵をつけませんか?
本『ずる 噓とごまかしの行動経済学』から
人が不正に走る時の心理構造を
学んでみましょう。
不正に走るポイントを知っておけば、
それに気付いて、自制を働かせることが
出来るようになります。
身近な人へ、手を染めるキッカケを
与えないようにすることが出来ます。
大切な人生を、守りましょう。
本書の知識を切り抜き、紹介します。
- 少額だから、人は不正をする!高額になると自制が働く!
- お金から離れると、自制が働かなくなる!
- 恩義を受けると、人は、その対象そのものが持つ成績までも「良いものだ」と思ってしまう!無自覚に!
少額だから、人は不正をする!高額になると自制が働く!
お金に関する不祥事のニュースを聞いて、
こう思ったことが、あるのでは?
「なぜ、そんな少額を得るために、
手を染めたのだろう?
金額とリスクが釣り合っていないぞ」
これ、人間の心理的な癖を考えると、
当然のことなのです。
人は、高額な横領・ごまかし・ずる・不正を
行うことに対しては、
自制を働かせようとします。
しかし、少額のそれには…
アナタも、職場のペンやクリアファイルを
失敬したことが、あるのではないでしょうか?
“軽い”気持ちで。
お金から離れると、自制が働かなくなる!
この「高額になると、自制が働くようになる」
心理的な癖は、実験にて明らかにされています。
そして、「お金から離れると、
自制が働かなくなる」ことも
実験にて明らかにされています。
お金から離れると、自制が働かなくなる実験例:
ある大学学生寮の共用冷蔵庫を実験に使用。大規模な学生寮なため、冷蔵庫は至る所に設けられている。
一方の冷蔵庫には缶コーラを。もう一方の冷蔵庫には1ドル札を忍ばせた。
缶コーラは、ものの数日で消滅(学生寮では普通のこと)。対して1ドル札は手付かずの状態で残っていた。
1ドル札を掻っ攫えば、自販機で缶コーラをゲットし、お釣りまで貰えるのにだ。
キャッシュレス化が進む現代。
少し不安になりますね。
恩義を受けると、人は、その対象そのものが持つ成績までも「良いものだ」と思ってしまう!無自覚に!
恩義のある/なし が、絵画の好みに
対してまでも影響を与えると言ったら?
この効果が検証された実験の被験者は、
「まさか!恩義のある/なし なんて
考慮に入れていないよ!」
と、言っていました。
しかし、結果は、、、。
人は、「恩義を受けると、その対象そのものが
持つ成績までも、良いものだ、と考えてしまう」
心理的な癖を持っています。
加えて、その自覚がない。
ロビイングという仕事があるのは、
何故でしょう?
MR(製薬会社の営業)が、医師と必至に
仲良くなろうとするのは、何故でしょう?
芸術作品のコンペティションの受賞者に、
審査員の教え子が多いのは、何故でしょう?
政治家を、企業が大金を払って支援するのは、
何故でしょう?
「恩義を受けても、考慮するな!」と言っても
無駄ですよ。
深層心理から来ている効果なのですから。
まとめ
以上、
- 少額だから、人は不正をする!高額になると自制が働く!
- お金から離れると、自制が働かなくなる!
- 恩義を受けると、人は、その対象そのものが持つ成績までも「良いものだ」と思ってしまう!無自覚に!
を紹介しました。
よく、そんな実験思い付くなぁー
この本を読みながら、何度も思いました。
不正に走る時の心理を、
どうやって証明していくか。
普通の頭では、何のアイデアも出てきません。
しかし、著者は、まさに!という実験を行う。
心理の知識付けは、もちろん、アイデア力も
一緒に鍛えてくれた、そんな素敵な本でした。
大変オススメの本です!
本記事で紹介していない内容も盛り沢山なので、
内容に興味を持たれた方!
ぜひ、手に取って読んでみてください!
それでは、また!
出典
ダン・アリエリー . ずる 噓とごまかしの行動経済学 . 早川書房 , 2014