知らないと危険!誘導される!?人間が持つ心理・思考の癖!本の知識!
人には、多くの「思考の癖」が、あります。
イコール、それは「あなたを操る方法が
たくさんある」ということです。
知らなければ、簡単に騙されてしまう。
知らないままで、良いですか?
本『ファスト&スロー』を、頼りましょう。
騙されないための知恵が、ここにあります。
ネギを背負ったカモからは、これで卒業!
本書の知識を切り抜き、紹介します。
- 私たち人間は、「失うこと」に対して、過度に回避的に動くように作られている!
- 「かもしれない変化」「確実変化」に、人は魅力を感じる!
- 心理術「分母の無視」を使えば、確率への印象は、簡単に変えられる!
- 「楽観バイアス」に注意しないと、誤った判断を下してしまう可能性大!
私たち人間は、「失うこと」に対して、過度に回避的に動くように作られている!
あなたは、このギャンブル、
やろうと思いますか?
コイン投げギャンブルA
表が出たら、1万円はらう
裏が出たら、1万5千円もらえる
手をつけようと思わないですよね?
では、このギャンブルは、どうでしょう?
コイン投げギャンブルB
表が出たら、1万円はらう
裏が出たら、2万円もらえる
「やってもいいかな」と、
少しは、思えてきたのでは?
この感情変化は、人間が持つ
「損失回避の癖」によるものです。
期待値を考えれば、Aも十分、
魅力的な賭けのはず。
表/裏の確率は50%。
対して、- 1万円 / + 1万5千円なのですから。
なのに、Bのような超好条件にならないと、
参加する気にならない…
1万円を失う恐怖感は、
1万5千円を得る期待感よりも強いのです。
人間は、「失うこと」に対して、
回避的な行動を取りたがるように
作られているのです。
分の良い賭けを、癖のせいで、
見過ごさないように、気を付けたいですね。
「かもしれない変化」「確実変化」に、人は魅力を感じる!
「5%の確率で、あなたに良いことが起こる」
これが、
「10%の確率で、あなたに良いことが起こる」
に変わった。
ありがたみは、ほぼ感じないでしょう。
では、この変化は、どうでしょう?
「0%の確率で、あなたに良いことが起こる」
↓
「5%の確率で、あなたに良いことが起こる」
同じ5%の確率変化なのに、
「0%→5%」から受ける印象は全く違う。
起こり得ないことが、起こる”かもしれない”に
変わったからです。
この「かもしれない変化」に、人は、
必要以上に、大きな魅力を
感じてしまうようです。
例えば、宝くじ。
大金が手元にない状態から、もしかしたら、
大金が手に入る”かもしれない”状態に
変われる。
この変化に魅力を感じ、多くの人が、
お金を支払うのです。
また、「95%→100%」の変化にも、
私たち人間は、必要以上に、
大きな魅力を感じるようです。
「95%→100%」心理効果は、主に、
失敗・損失回避の際に顔を出します。
例えば、あなたが、あるインフラ工事の
責任者だとしましょう。
作業者に
「この工事、95%の確率で、
ガス爆発は起きません。”ほぼ”確実に
安全です、工事の許可を下さい」
と、言われた。
あなたは、許可しますか?
おそらく「100%”確実に安全”には
出来ないのか?」と、質問し、
再検討を指示するでしょう。
そして、「再検討により、98%になりました。
許可を下さい」と、言われたら?
あなたは、おそらく戸惑うでしょう。
だって、100%じゃないから。
95も98も99も、受ける印象は同じだから。
100%に”だけ”価値があるのですから。
そして、この再検討は100%にならない限り、
報われない。
この報われない100%目標再検討、
あなたの職場でも、起こっているのでは?
さて、この「”確実”に、安全・安心を
求めてしまう心理」は、お金になります。
保険や、電化製品の5年安心保証などです。
95%の内の5%が、起こってしまっても、
保険が、保証があれば、安心ですよね?
「95%→100%」効果です。
心理術「分母の無視」を使えば、確率への印象は、簡単に変えられる!
確率への印象は、簡単に変えられます。
「分母の無視」と言われる、
思考の癖を使えば。
例えば、あなたが、自分の子供に打たれる
ワクチンについて、このように
説明されたとしましょう。
念の為に、伝えておきます。
このワクチンを打つことで、永久麻痺するリスクが0.001%あります
「まぁ、大丈夫でしょう」
きっと、あなたは、こう思うはずです。
では、こう言われたら、どうでしょう?
10万人に1人は、永久麻痺します
不安を覚えるのでは、ないでしょうか?
しかし、確率は同じです。
(0.001% = 1/10万)
「〇〇人に〇人」「〇〇回に〇回」などと
表現されると、
人は、その「〇人/〇回」が起こっている場面を
想像してしまうのです。
具体的なイメージが、
頭をよぎってしまうのです。
脳は、イメージのしやすさを、
確率の高さと誤認してしまうようなのです。
だから、あなたは不安になる。
永久麻痺で苦しむ我が子のイメージが
よぎってしまい、不安になるのです。
結論。
確率をぼかしたい時
(危険性を誤魔化したい時)は、%を、
確率を強調したい時
(不安を煽りたい時)は、人/回を、
使えば良いのです。
「楽観バイアス」に注意しないと、誤った判断を下してしまう可能性大!
私たちは、楽観的に考え過ぎてしまう思考癖を
持っているようです。
あるエピソードを紹介します。
楽観バイアスに囚われた宿のオーナー:
小さな宿に泊まった。その宿のオーナーは、若いカップル。少し話をした。
この宿のオーナー前任者は、七人ぐらいいたらしく、みな経営に失敗。そんなだったから、この宿は投げ売り状態だった。
「安く買えた」と、そのカップルは得意げに話す。
前任者が七人も失敗しているのに、どうして自分達だけ「上手くやれる」と、思っているのか。
失敗の原因を探っている素振りはなかった…
この思考癖は、
「楽観バイアス」と呼ばれています。
私たちは、
・自分の能力を、高く見積り過ぎてしまう。
・”自分で”立てた目標を、「なんだかんだで
達成できるだろう」と、甘く捉えてしまう。
・自分の予想・見立てを、「的確なはずだ」と
持っている根拠以上に、自信満々に
扱ってしまう。
このように考えてしまいやすいようです。
人生を左右する選択を行う時には、
特に気をつけたいですね。
まとめ
以上、
- 私たち人間は、「失うこと」に対して、過度に回避的に動くように作られている!
- 「かもしれない変化」「確実変化」に、人は魅力を感じる!
- 心理術「分母の無視」を使えば、確率への印象は、簡単に変えられる!
- 「楽観バイアス」に注意しないと、誤った判断を下してしまう可能性大!
を紹介しました。
本書は、あのメンタリストDaiGoさんが
薦められている本です。
「メンタリストを自称している人が薦める
心理本なんだから、凄いんだろうなぁ」
と、かなりハードルを上げて読み始めました。
読み終えた後の感想は「ブラボー」。
高く掲げたハードルを、
軽々と超えていきました。
さすが!納得のオススメ本でした。
心理について知りたいなら
「この本は読んでおかないと」と
思えるような本でした。
ぜひ読んでみてください。
大変オススメの本です!
さて、本記事では、
下巻分の内容を紹介しました。
上巻分もまとめております。
読まれていない方は、
ぜひ併せてお読みください↓↓
それでは、また!
出典
ダニエル・カーネマン . ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? . 早川書房 , 2014