出費がかさむのは、心理誘導のせい!?心理の癖を学べば買い物上手に!本の知識!
数量限定、期間限定は、
購買意欲を高める心理誘導。
知っている人は、多いでしょう。
さて、他には?
もちろん、他にもたくさんあります。
知らないのなら、これが、
出費がかさむ原因でしょう。
良いように操られて、買わされている。
本『影響力の心理』が、助けになります。
消費行動に使われる心理誘導のカラクリを
学べます。
もう、操られない。
出費、抑えたいですよね?
本書の知識を切り抜き、紹介します。
- 「高価なもの=良質なもの」の心理的な癖に注意!出費が倍に!?
- 「コントラストの原理」に注意を払えば、無駄な買い物は防げる!
- 「返報性の原理」だと気付ければ、セールスを拒否できる!
- 「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」を見破れば、カモにならずに済む!
- あなたの、その募金、「社会的証明の原理」に誘導されていませんか?
- 「”普通の人”メインのCM」は、大多数の”普通の人”を誘導するために作られている!
- ネット広告は、視界に入るだけで、意味がある!?
- 愛は、お金で買えないが、好感度は買える!「連合の原理」を使えば!
「高価なもの=良質なもの」の心理的な癖に注意!出費が倍に!?
![](https://knowledge-clipping.com/wp-content/uploads/2023/10/kouseki5_blue.png)
「安物買いの銭失い」の意識からか、
私たちには「高価なもの=良質なもの」と
感じる癖があります。
この癖の特性を知らないと、あなたの出費は
”2倍”になってしまうかもしれません。
実際にあったエピソードを紹介します。
「高価なもの=良質なもの」から生じた嬉しい(?)事件:
とあるジュエリーショップでの出来事。
店主は、あるマイナーな宝石の在庫を抱え、困っていた。「さっさと売ってしまいたい」思いから、店主は、スタッフに「1/2倍(半額)にして」と指示。
しかし、そのスタッフは「2倍(倍の値段)にして」と、指示を受けたと、勘違いしてしまう。通常の値段で売れないのだから、売れるはずがない。
ところが、全て売れてしまった。倍の値段で。
この宝石は、マイナーであったため、
その価値が一般的に知られていませんでした。
2倍の値段となった、この宝石は、
高価そのもの。
「高価なもの=良質なもの」の癖から、
「この宝石は、飛び切り良質なものに違いない!」
と、客に勘違いされ、売れたのです。
「こんな癖に、私は引っかからないわ!」と
思いましたか?
5割引の商品を購入したことは?
その商品、5割引の値段が、
本来の通常値段であった可能性は?
「“高価なもの”つまり、”良質なもの(?)”が、
こんなに安い(?)値段で買えるなんて!」と、
思ったのでは?
「コントラストの原理」に注意を払えば、無駄な買い物は防げる!
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賃貸物件を探す時は、「当て馬物件」の手法に
注意しましょう。
高い賃料を、支払いたくないのであれば。
「当て馬物件」の手法は、例えば、こんな風に使われる:
賃貸探しで、お店に行った。
全然魅力がないのに、賃料の高い住宅が、はじめに紹介された。
次に、これに反して、手ごろな(?)賃料で、魅力的(?)に”感じる”住宅が登場。
「こんな掘り出し物(?)、すぐに契約されちゃうかも。ここにします!」
まんまと罠に掛かり、契約…
「魅力がないのに、賃料の高い住宅」は、
そもそも商品としてすら扱っていない
「当て馬」。
「当て馬」を見せることで、本来契約して
もらいたい「普通の物件」を「掘り出し物件」
と、感じるように誘導する。
これが「当て馬物件」の手法。
心当たり、ありませんか?
この手法は、「コントラストの原理」と
呼ばれる心理的な癖を利用しています。
「重たいA」を持ち上げた後に、
「本来、重くも軽くもないB」を持ち上げると、
Bが”軽く”感じてしまう。
今回の場合、当て馬物件がA、
普通の物件がBとなります。
さて、自動車のオプション購入の例も、
紹介しましょう。
自動車本体の購入を決めた後、
「オプションは、どうしましょう?」と、
たいてい聞かれます。
自動車本体の金額に比べたら、
オプションなんて微々たる金額のもの。
“安く(?)”感じてしまいます。
そして、「安いから」と、
どんどんオプションを追加していき…
「コントラストの原理」は、至る所で
使われています。
「返報性の原理」だと気付ければ、セールスを拒否できる!
![](https://knowledge-clipping.com/wp-content/uploads/2023/07/kyakuhiki.png)
試食は、好きですか?
「嫌い」と答える人は、少ないでしょう。
しかし、出費を抑えたいのであれば、
「嫌い」にならなければいけません。
「返報性の原理」という心理的な癖を、
ご存知でしょうか?
人から何か施しを受けたら、
「お返しをしないと」と、
感じてしまう癖です。
「借りを返す」というやつです。
「返報性の原理」、試食の場合:
無料で食べさせてもらった。
↓
楊枝と紙皿だけ返してサヨナラは、忍びない(お返ししないと)…
↓
そこまで気に入っていないけれど、一つだけ購入…
典型的なパターンです。
そして、この癖、さらに恐ろしいことに、
”強力”なのです。
癖の強さを調べる実験が、行われました。
好感度と対決させることで、強さを測りました。
「お願いごとを承諾するか」考えるとき、
その依頼者への好感度は、そこそこ重要なはず。
結果は、「返報性の原理」の勝利。
この強力さを、もちろん、セールスマンは
承知しています。
だから、企業は、あの手この手で、
”借り”を作ろうとしてきます。
無料サンプルのプレゼント!
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などなど。
「返報性の原理」は、至る所で使われています。
「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」を見破れば、カモにならずに済む!
![](https://knowledge-clipping.com/wp-content/uploads/2023/09/bird_kogamo.png)
少年がトコトコやってきて
「一枚30ドルのチケットがある。買わないか?」
と、話しかけてきた。
あなたは断った。
「じゃあ、チョコバー1本は、どうだい?
“たったの”1ドルだよ」
「チョコバー”ぐらい”なら」と思い、
買ってしまう…
「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」
という心理誘導法が犯人です。
ドア・イン・ザ・フェイス・テクニックの手順:
(1) まず、確実に断られる過大な要求をする
(2) 断られる
(3) 最初の要求よりも小さな要求をする
【注意】最初の要求が、法外過ぎると失敗します
この小さな要求が、実は、もともと相手が
「受け入れて欲しい」と思っていた
要求だったとしたら?
あなたの、その募金、「社会的証明の原理」に誘導されていませんか?
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あなたの「募金しよう」の思いは、
誘導されたものかもしれません。
コンビニなどにある”透明な”募金箱には必ず、
いくらか小銭が入っています。
なぜか?
実入りが良くなるからです。
「社会的証明の原理」という心理的な癖を
利用しています。
どうやら「他の、大多数の皆がやっている
行動は、正しい行動だ」と、
私たちは感じてしまうようです。
そして、その行動を真似しておけば、
とりあえず「間違いはないのだから」と、
同じ行動を取ろうとする。
街中で大勢の人が、上を見ていたら、
アナタも、上を見ようとしますよね?
募金なら、まだ誰かのためにもなりますし、
良い(?)ですが、他のものに利用されれば…
「”普通の人”メインのCM」は、大多数の”普通の人”を誘導するために作られている!
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他のものに利用されている例を紹介します。
テレビのCMです。
注目を集めそうな美男美女が登場する
CMばかりかと思いきや、中には”普通の人”を
メインにしたCMが流れるときがあります。
もちろん、効果があるからです。
その理由は、「社会的証明の原理」。
“普通の人”とは、一般の人、つまり”みんな”。
“普通の人”のCMを見ると、”みんな”が、
CMで紹介されることを「行っている」と、
感じてしまうのです。
そして、CMを見たアナタは、
真似しようとしてしまう…
そう、購入です。
「社会的証明の原理」は、例えば、街中で
大勢の人が、上を見ていたら、アナタも、
上を見ようとする、心理的な癖でしたね。
“まさに”、です。
加えて、この「普通の人CM」には、
もう一つカラクリがあります。
“普通の”人、がポイントです。
「社会的証明の原理」には、
「自分と似た人から、より、その心理効果を
受けやすい」という特徴があります。
消費者の大多数は、”普通の”人です。
美男美女とは”似ていません”。
だから「普通の人CM」の方が、
大多数の”普通の人”、大多数の”アナタ”、
大多数の”消費者”を、
上手く誘導できるのです。
ネット広告は、視界に入るだけで、意味がある!?
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「ネット広告って無視されがちだけど、
意味あるの?」
ある実験結果を紹介します。
ネット広告の有効性を裏付ける実験:
顔写真を、超高速で、次々とスクリーンに映し出した(写真の顔を覚えることができないほどの超高速)。
次に、数人と対面。好感度を評価してもらった。実は、対面した人物は、スクリーンに登場した顔写真の人物。
好感度の結果は?「スクリーンに登場した回数が多いほど、好感度が高い」という内容であった。
私たちは、馴染みのあるものに対して、
好意を感じる心理的な癖があります。
そして、好意を感じる対象の誘いに、
私たちは従いやすいのです。
「誘いに従いやすい」とは、つまり、購入。
ネット広告は、視界に入るだけでも、
効果があるのです。
愛は、お金で買えないが、好感度は買える!「連合の原理」を使えば!
![](https://knowledge-clipping.com/wp-content/uploads/2023/09/money_bag_yen.png)
サッカーワールドカップなどの
スポーツ大会への協賛や、人気アニメとの
コラボなどなど、
全く脈絡のない企業が、なぜか、こぞって
人気コンテンツに”大金を払い”、関わろうとする。
もちろん、効果があるからです。
「連合の原理」と言われる、
心理的な癖があります。
「私たち、仲良しだよ」と示されると、
“イメージも含めて”仲良し同士を
関連づけるように、私たちの脳は出来ています。
人気アニメが持つ、高い好感度イメージと、
企業Aが、無意識のうちに、
結びついてしまうのです。
愛は、お金で買えませんが、
好感度は、買えるのです。
好感度を高めて、良いことは何でしたか?
「誘いに従いやすくなる」つまり、
「購入してもらいやすくなる」でしたね。
協賛・コラボしたがるわけです。
さて、好感度の、逆のパターンもあります。
芸能人が不祥事を起こした時、その芸能人が
主演するCMは、すぐに打ち切られます。
なぜでしょう?
「お金を払って、好感度を下げるバカが、
どこにいる?」が答えです。
まとめ
以上、
- 「高価なもの=良質なもの」の心理的な癖に注意!出費が倍に!?
- 「コントラストの原理」に注意を払えば、無駄な買い物は防げる!
- 「返報性の原理」だと気付ければ、セールスを拒否できる!
- 「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」を見破れば、カモにならずに済む!
- あなたの、その募金、「社会的証明の原理」に誘導されていませんか?
- 「”普通の人”メインのCM」は、大多数の”普通の人”を誘導するために作られている!
- ネット広告は、視界に入るだけで、意味がある!?
- 愛は、お金で買えないが、好感度は買える!「連合の原理」を使えば!
を紹介しました。
ゾクッとしました。
本書を読んだ、私の感想です。
「凶悪な心理テクニックが、
こんなにもあるのか」
「今、知れて良かった。危なかったな」と
思ったからです。
本書では、他にも多くの心理誘導の
テクニック・カラクリが紹介されています。
損をしたくないアナタにとっては、
「必読の節約(?)書」だと感じます。
ぜひ、読んでみてください。
大変オススメの本です!
それでは、また!
出典
ロバート・チャルディーニ . 影響力の武器 [第三版] なぜ、人は動かされるのか . 誠信書房 , 2014
![](https://knowledge-clipping.com/wp-content/uploads/2023/05/book-predictably-irrational-300x158.png)