人間の本質・本能の雑学!知っておいた方がいい、人の特徴!本の知識!
自分は、どういう人間なのだろう?
「自己理解ほど、行動の基礎になるものはない」
と、感じます。
自己理解が進むほど、
自分をコントロールしやすくなります。
進めている人も多いのではないでしょうか?
さて、あなたは、人間自体の特徴も勘定に
入れていますか?
「自分の個性だと思っていたら、
人間の本能によるものだった」となれば、
自己理解が崩れてしまいます。
本『バカと無知』から、学んでみましょう。
人間の持つ本能・本質が分かり、
自己理解に役立つ知識が手に入ります。
本書の知識を切り抜き、紹介します。
- 「正義」は、脳にとっての快楽!活用すれば、アクセスは集まるが…
- 自尊心を手軽に引き上げられるから、ボランティアは人気!
- 「強く願えば、夢は叶う」は、間違い!サバイバルバイアスが原因!
- 脳は、幻想と現実を見分けるのが不得意!
「正義」は、脳にとっての快楽!活用すれば、アクセスは集まるが…
「芸能人と正義の話題が、ネットニュースでは、
一番アクセスを集める」と、言われています。
「正義」が、脳にとっての快楽だからでしょう。
ルール違反をした者を処罰する時に、
脳の報酬系が活性化します。
メディアは「こんなことが
許されるのでしょうか」と、騒ぎます。
ネットは、匿名で、スマホ一つで、
「正義の鉄槌」を、気軽に振り下ろせる場を
提供します。
そして、処罰により、上の地位にある者が、
引きずり下りた時、再び快楽を得るのです。
自尊心を手軽に引き上げられるから、ボランティアは人気!
なぜボランティアは、人気なのでしょう?
自尊心(「自分には価値がある」と信じる態度)が
関係しています。
無力の人間を、サポートする。
「自分は役に立っている。価値がある」と
感じる。
ボランティアは、分かりやすく自尊心を
引き上げられる、最も簡単な方法なのです。
「強く願えば、夢は叶う」は、間違い!サバイバルバイアスが原因!
サバイバルバイアスを、ご存じでしょうか?
特殊な成功例だけから結論を導いてしまう、
認識の歪みです。
たまたま生き残った者だけに注目して、
脱落してしまった多くの者たちを
無視してしまう。
「強く願えば、夢は叶う」と主張する、
自己啓発書が、このバイアスに
かかっている典型です。
プロ野球選手を、例に挙げます。
子供の将来の夢の上位に、
必ずランクインする、野球選手。
野球選手になれた人、なれなかった人、
どちらも「なりたい!」と、
願ったことでしょう。
さて、ご存じのとおり、なれなかった人は、
たくさんいます。
統計調査が必要でしょうか?
感覚だけで、理解できるでしょう。
脳は、幻想と現実を見分けるのが不得意!
「成績でAをもらうことをイメージした学生は、
勉強時間が減って成績が落ちた」という
実験結果の報告があります。
脳の仕組みのせいです。
脳は、幻想と現実を見分けるのが
不得意なのです。
「Aをもらった」幻想を強くイメージしたことで、
脳は、あたかも「現実に、もらった」と
錯覚します。
もらったのだから、もう安心。
勉強する必要性を感じられなくなる…
というカラクリです。
まとめ
以上、
- 「正義」は、脳にとっての快楽!活用すれば、アクセスは集まるが…
- 自尊心を手軽に引き上げられるから、ボランティアは人気!
- 「強く願えば、夢は叶う」は、間違い!サバイバルバイアスが原因!
- 脳は、幻想と現実を見分けるのが不得意!
を紹介しました。
本のタイトルが「バカと無知」であるため、
「知能に関わる本なのかな?」と思い、
読み始めました。
たしかに、該当の箇所はありますが、
大枠は「人間の本能・本質に関わる内容」です。
本記事で紹介した以外にも、数多く、
これの知識が紹介されています。
「知能に関わる部分」については、
ここで紹介するには、憚られる内容で
あったため、渋々、掲載を断念しました。
「知っておくべきだ」と感じる内容でした。
ぜひ読んで、確かめてみてください。
オススメの本です!
それでは、また!
出典
橘玲 . バカと無知 人間、この不都合な生きもの . 新潮社 , 2022