驚きの心理効果?知っておいた方がいい、人間心理の癖!本の知識!
えっ!意外!
研究によって、沢山の心理効果が
明らかにされていますが、
そのうち、アナタは、どれくらいの数、
知っているでしょうか?
たしかに「なんとなく、
こんな心理の癖ありそう」と、
効果の実態を知らずとも、
予想して活用できる場面もあるでしょう。
しかし、中には、もちろん、
意外な癖もあります。
その意外な癖を、知らないと?
損するかも?
不利になるかも?
オウンゴールしてしまうかも?
嫌ですよね。避けたいですよね。
本『不合理だからうまくいく』を、
頼りましょう。
アナタの知らない、
驚きの心理効果を教えてくれますよ。
これで、一安心ですね!
本書の知識を切り抜き、紹介します。
- 「頭を使う」作業への、高額な「ご褒美」の提示は、逆効果になる可能性大!
- 「一人の人間の苦しみ」にフォーカスを当てれば、多額の寄付が集まる!
「頭を使う」作業への、高額な「ご褒美」の提示は、逆効果になる可能性大!
アナタは、とてつもない大金持ち。
そんなアナタの身内が、
手術をすることになりました。
「絶対に、手術を成功させたい」と思った
アナタは、
担当の医者に「高額の成功報酬を払う」約束を
持ち掛けました。
…さて、この行動、実験にて、
無意味ないし逆効果になる可能性が高いことが
明らかにされています。
たしかに、機械的な単純作業であれば、
お金をエサに頑張らせることは
有効なアプローチです。
しかし、いわゆる「頭を使う」作業については、
エサに気を取られ、集中力を欠いてしまう結果と
なってしまう可能性が高いことが分かっています。
「この問題に正解できたら1,000万円!」と
言われた状況を想像してみて下さい。
緊張して上手く
頭を働かせれない気がしますよね。
ご褒美作戦、使い所に注意です。
「一人の人間の苦しみ」にフォーカスを当てれば、多額の寄付が集まる!
もし「多額の寄付を募りたい」と思うなら、
「一人の人間の苦しみ」にフォーカスを
当てましょう。
財布の紐を緩めるカギは、
苦しみへの共感・同情です。
大勢の苦しみは、どこか、
数字の並び・統計的なものに映ってしまい、
他人事に、共感・同情を呼ばないものに
なってしまいがちであることが、
実験にて明らかにされています。
犠牲者効果を調べた実験:
実験協力者に、アンケートへ答えてもらい(このアンケート内容は、実験には関係がない)、このアンケートへの協力代として5ドルの報酬を支払った。
その後、寄付を募る文を読んでもらった。そして、「先ほど受け取った5ドルの内から、いくらか寄付をしてもらえないか」と、持ち掛けた。
さて、この寄付を募る文には2種類ある。「統計的」条件と「顔のある」条件と名付けられたものだ。「統計的」条件は、大勢の苦しみを、「顔のある」条件は、一人の苦しみを、訴えている。
「統計的」条件の文
マラウイでは、300万人を超える子供たちが、食糧不足に苦しんでいます。ザンビアでは、深刻な雨不足のせいで、トウモロコシの生産量が、2000年に比べて42%も減少し、およそ300万人もの人が、飢えに苦しんでいるのです。またアゴラでは400万人(人口の3分の1)が家を追われ、エチオピアでは1100万人を超える人が、食糧援助を早急に必要としています。
本書p332より引用
「顔のある」条件の文
あなたの寄付があれば、ロキア(マリ共和国で飢えに苦しむ、極貧の7歳の少女)の生活を、より良いものにすることが出来るのです。セーブ・ザ・チルドレンは、アナタの支援と、寛大なスポンサーの援助のもとに、ロキアの家族や地域社会の人々と力を合わせて、ロキアに食べ物を与え、教育を受けさせ、基本的な医療や衛生教育を提供するために活動しています。
本書p333より引用
結果は?「顔のある」条件は、「統計的」条件の2倍以上の寄付を集めた。
募金箱に、よく子供の写真が
添えられている理由が、分かりましたか?
1人の死は悲劇だ。しかし100万人の死は、統計上の数字に過ぎない。
ヨシフ・スターリン
まとめ
以上、
- 「頭を使う」作業への、高額な「ご褒美」の提示は、逆効果になる可能性大!
- 「一人の人間の苦しみ」にフォーカスを当てれば、多額の寄付が集まる!
を紹介しました。
読みやすい!
この本を読みながら、こう思いました。
心理学・行動経済学の専門書というと、
堅苦しい本も珍しくありません。
しかし、本書は別。
くだけた文章で書かれているため、
スラスラ読めます。
「心理学・行動経済学に興味はあるけれど、
難しいのはなぁー」と思っている方は、
ぜひ本書を!
そして、続きで、どんどん、
本書、著者作シリーズ本を読んでみて下さい。
どの本も、くだけたテイストで書かれていて、
ホント読みやすく、オススメですよ。
通しで、ぜひ!
(著者作シリーズ本、本サイトで
内容紹介しています!
気になった方は、ぜひ続きを! ↓↓)
それでは、また!
出典
ダン・アリエリー . 不合理だからうまくいく 行動経済学で「人を動かす」 . 早川書房 , 2014