惹きつけるには?ジョブズのプレゼンから学ぶ!伝え方の極意!本の知識!
スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを
見たことは、ありますか?
ただの商品発表のプレゼンのはずなのに、
なぜ、あんなに、ワクワクしてしまうのか。
Apple信者でもないのに、プレゼンを
聞き終えた後、なぜ、購入ボタンを
押しそうになってしまうのか。
そこには、人を惹きつける、素晴らしい
「伝え方の技」が、ある気がしませんか?
本『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』
から、ジョブズが実践していた「伝え方の技」を
学びましょう。
人を惹きつける伝え方の知識が手に入ります。
プレゼンはもちろん、ライティングにも
応用可能な技です。
本書の知識を切り抜き、紹介します。
- ジョブズのプレゼン法と、アリストテレスの説得法は、類似している!
- メッセージは「簡潔に・具体的に・メリットが分かる」形にすると効果的!
- 悪玉とヒーローを登場させ、注意を引くストーリーを作ると効果的!
- 気にかける必要性は、必ず提示する!
- 悪玉を早く登場させると、伝わりやすくなる!
- メリットを、ストーリー仕立てにすると効果的!
- 実例は必ず示す!誰も人柱に、なりたくない!
ジョブズのプレゼン法と、アリストテレスの説得法は、類似している!
ジョブズが実践していたプレゼン方法と、
大昔にアリストテレスが考案した
「人を説得する方法」の内容が、
類似していることを、ご存知でしょうか?
アリストテレスの「人を説得する方法」
1. 聞き手の注意を引くストーリーやメッセージを提出する。
2. 解決あるいは回答が必要な問題あるいは疑問を提出する。
3. 提出した問題に対する解答を提出する。
4. 提出した解答で得られるメリットを、具体的に記述する。
5. 行動を呼びかける。
〜本書p41一部引用 〜
人間の本質・特徴を捉えた方法だからこそ、
両者ともに類似の方法を使っていたのでは
ないでしょうか。
メッセージは「簡潔に・具体的に・メリットが分かる」形にすると効果的!
アリストテレスの「1.」に類似する例であれば、
ジョブズは、メッセージに力を入れていました。
例:
iPod。1000曲を、ポケットに。
iPhone 3G。速度は2倍、価格は半分。
〜本書p92,p94一部引用 〜
「簡潔に」「具体的に」「メリットが分かる」
メッセージを心掛けていました。
メリットについては「4.」にも通じる内容です。
悪玉とヒーローを登場させ、注意を引くストーリーを作ると効果的!
アリストテレスの「1.」と「2.」に類似する
例であれば、ジョブズは、よく、みんなが
「ひどい!」と思う悪玉を登場させていました。
そして、悪玉を倒す、みんなが「応援したい!」
と思うヒーローを登場させていました。
従来よりも優れたやり方を提示して、現状を
打破するというストーリーです。
気にかける必要性は、必ず提示する!
アリストテレスの「2.」に類似する例であれば、
ジョブズは、よく「なぜ気にかける必要が
あるのか」を説明していました。
あなたが紹介する情報に、
相手は興味がありません。
興味を示すことは「紹介されるものが、
自分にとってメリットがある情報かどうか」
だけです。
「メリットがあるのか、ないのか」
ハッキリしないまま、だらだら話を
続けられたら、相手は、どう思うでしょうか?
悪玉を早く登場させると、伝わりやすくなる!
前述の悪玉は、話の早い段階で
登場させましょう。
アイデアが伝わりやすくなります。
例:
「どうして僕らが自分でブラウザーを作らなければならなかったのだと思う?」
〜本書p134一部引用 〜
悪玉の話を通して、次に提案する
アイデア(=ヒーロー)が
「どういう関連の話なのか」
「どのカテゴリーに属するアイデアなのか」を
前もって相手に知らせることができます。
相手にアイデアを聞く準備を
させることができます。
聞いたことがない話、新しいアイデアを、
すぐに相手は理解できないものです。
理解を補助することで、相手により内容が
伝わりやすくなります。
メリットを、ストーリー仕立てにすると効果的!
「4.」に関連する話です。
メリットを、ストーリー仕立てにして伝えると
効果があります。
例:
ある農家の人の話
「昔、普通の農場で働いていた頃は、家に帰っても、子供たちに、おかえりのハグをしてもらえなかった。
まずシャワーを浴び、服を洗って消毒をしないといけなかったからね。
今はレタス畑から子供たちの腕の中へ飛び込める。体に有害なものが付いていないからね」
〜 本書p274 一部引用 〜
実例は必ず示す!誰も人柱に、なりたくない!
前述のアリストテレスの方法とは一致しない
内容ですが、「実例を示すこと」も、非常に
大事なことです。
紹介された情報の人柱になりたい人など、
まずいないでしょう。
お金がかかるものであれば、なおさらです。
まとめ
以上、
- ジョブズのプレゼン法と、アリストテレスの説得法は、類似している!
- メッセージは「簡潔に・具体的に・メリットが分かる」形にすると効果的!
- 悪玉とヒーローを登場させ、注意を引くストーリーを作ると効果的!
- 気にかける必要性は、必ず提示する!
- 悪玉を早く登場させると、伝わりやすくなる!
- メリットを、ストーリー仕立てにすると効果的!
- 実例は必ず示す!誰も人柱に、なりたくない!
を紹介しました。
本書では、他にも多くの「伝え方の技」が
紹介されています。
また、ジョブズが実践していた、スライドの
作り方など、プレゼンに関連した知識も
豊富に紹介されています。
伝え方の本としても十分過ぎるぐらい
勉強になる本ですが、
プレゼンの本として見ると、その網羅性と
内容の濃さに圧倒されます。
プレゼンをされる方であれば、
必読書レベルです。
ライティング関係の方にとっても、
かなり参考になる本だと思います。
非常にオススメの本です。
ぜひ読んでみてください!
それでは、また!
出典
カーマイン・ガロ . スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン . 日経BP , 2010