心理学的に正しい目標達成方法?目標設定のコツ!できない原因!本の知識!
心理学の世界にて、目標達成についての研究が
行なわれていることを、ご存知ですか?
「どのような方法であれば、
より目標達成がしやすいか」
「どのような方法であれば、
そのためのモチベーションが維持可能か」
研究されています。
そんな研究結果を、まとめた本があります。
『やり抜く人の9つの習慣』です。
心理学で効果が証明された
“正しい”目標達成の技術が手に入ります。
本書の知識を切り抜き、紹介します。
- 進捗に喜び過ぎると、断念する可能性が高まる!
- 目標を複数掲げると、必ず共倒れになる!
- 「能力の向上」に目標を置き換えれば、立ち直れる!
- 誘惑を追いやろうとするのは、むしろ逆効果!
進捗に喜び過ぎると、断念する可能性が高まる!
掲げた目標に対して「自分は、こんなにも
近づいたんだ」と、進捗に喜ぶ人は、
多いのではないでしょうか。
しかし、これは危険な行為です。
早い段階で達成感を抱いてしまうことで、
まだ途上にも関わらず、
気が緩んでしまうからです。
目標に対して「あと、どれだけ
進まなければならないのか」と
逆の発想で、常に考えるようにしましょう。
目標に向かって、より継続的に取り組めます。
目標を複数掲げると、必ず共倒れになる!
自分にとって達成困難な目標を、
同時に複数掲げてはいけません。
共倒れになります。一つだけに絞りましょう。
人は、自分の「やろうとする力(=意志力)」を
過大評価し過ぎる心理的特徴を持っています。
この特徴が発動し、ついつい複数目標を
掲げてしまいがちです。
仕事から疲れて帰ってきた後に、
サッと資格勉強に取り組めますか?
1日の内に使える意志力は有限です。
社会人であれば、朝起きてから意志力を
徐々に消費し始め、夜には、もう底をつく
ギリギリの状態になる人がほとんどです。
そんな貴重な意志力を、複数掲げてしまった
ために、分散させてしまう。
無謀と言わざるを得ません。
「能力の向上」に目標を置き換えれば、立ち直れる!
力及ばず、目標を達成できなかった時に、
大きくダメージを受けてしまう。
「もういいや、やっぱり私には
無理なことだったのだ」と諦める。
このような事態に陥らない方法を紹介します。
目標自体を見直しましょう。
「ある資格試験に合格する」という目標が
あったとします。
目標を「この資格試験に合格できるレベルまで
能力を向上させる」に置き換えます。
前者の目標であれば、不合格の場合、
その現実がダイレクトにきます。
後者の目標であれば「不合格ではあったが、
今日に至るまでに、ある程度、能力を向上
させることができた」と思うことが出来ます。
最終的な目標は達成できなかったが、
「得るものはあった」と捉えやすくなります。
目標には「能力を伸ばして、今まで
出来なかったことをできるようにする」という
観点を取り入れてみましょう。
誘惑を追いやろうとするのは、むしろ逆効果!
目標に向かっている時、
必ず誘惑や邪魔が入ります。
誘惑・邪魔に対し「やらないようにしよう」と
意識するのは逆効果です。
脳は、「やるべきこと」と
「やってはいけないこと」の区別が
苦手だからです。
両者をひっくるめて、意識されたことは
実行しようとします。
「やらないように」と意識すればするほど、
脳は、そのことを実行しようとしてしまいます。
なので、「やめたいこと」を考えるのではなく
「やりたいこと」「やるべきこと」を
考えましょう。
特徴を逆に使うのです。
目標:
「カッとする癖を治したい」
NG例:
「怒りが込み上げてきても、カッとしないようにする」
OK例:
「怒りが込み上げてきたら、まずは3回深呼吸する」
「何をやめたいか」ではなく
「何をするか」を考えましょう。
まとめ
以上、
- 進捗に喜び過ぎると、断念する可能性が高まる!
- 目標を複数掲げると、必ず共倒れになる!
- 「能力の向上」に目標を置き換えれば、立ち直れる!
- 誘惑を追いやろうとするのは、むしろ逆効果!
を紹介しました。
本書では、他にも多くの「目標達成の技術」が
紹介されています。
「目標達成の技術」の情報は、本書以外にも、
巷に、様々に溢れていますが、「本当に効果が
あるのかな」と疑心暗鬼になりがちです。
本書の内容であれば「心理学で効果が
認められている」という安心感があるため、
迷う必要はありません。
ページ数も、たったの120ページと、
サッと読むことが出来ます。
大変オススメの本です。
ぜひ、読んでみてください!
それでは、また!
出典
ハイディ・グラント・ハルバーソン . やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学 . ディスカヴァー・トゥエンティワン , 2017