交渉力UP!「話し合い」を「言い争い」にしないためのコツ!本の知識!
交渉の機会は、突然訪れます。
友達と些細なことで大喧嘩。「どちらが
悪かったか」仲直りのための話し合い(交渉)。
「労働環境に不服あり!」
環境改善のための団体交渉。
怪我を負わせられた。「こちらにも少し
落ち度はあったが、相手の謝罪内容がイマイチ」
対価要求の交渉。
その時、あなたは、しっかりと”交渉”できる
でしょうか。
話し合い・交渉のつもりが、ただの言い争いに
なってしまう。
よくあることです。
来たる交渉に備え、言い争いを回避する方法を
身につけておくべきではないでしょうか。
本『最後までブレない交渉術』から、
知識を切り抜き、方法を紹介します。
- 代償を意識すれば、言い争いを回避できる!
- 「両者の利益を共に見出すこと」を意識すれば、言い争いを回避できる!
- 「損をしている」という感情を弱められれば、言い争いを回避できる!
- 怒り・恨みを抱え続けるデメリットに比べれば、許してしまった方が得!
- (おまけ) 「自分の潜在的な願い」を明確にすることで、妥協ラインが掴める!
- (おまけ) 感情にユーモラスな名前をつければ、客観視が行える!
代償を意識すれば、言い争いを回避できる!
ただの言い争いが始まってしまった。
「こちらも言い返さなければ、
このまま言われっぱなし」
応じれば、気持ちがスカッとするでしょう。
しかし、それと同時に、あなたは、
大きな代償を支払わなければなりません。
相手との関係に亀裂が入り、問題の解決からは
遠退きます。
あなたの貴重な時間とエネルギーも奪われます。
そして、往々にして、その言い争いは
長期化します。
あなたの貴重な時間とエネルギーは、その不毛な
言い争いにドンドンむしり取られます。
貴重な時間とエネルギーを、
もっと「あなたの人生にとって良いこと」に
使いませんか?
あなたの人生が、より有意義になります。
「両者の利益を共に見出すこと」を意識すれば、言い争いを回避できる!
話し合い・交渉には、捉え方が2つあります。
「勝者と敗者を決する敵対的な論争」と
捉えるか、
「”両者の利益”になる問題解決策に、
”協力して”取り組む機会」と捉えるかです。
敵対的論争と捉えるから、
言い争いに陥ってしまうのです。
自分のためだけに価値を求めるのではなく、
他者にとっても価値のあることを
”共に”求めていきましょう。
互いに「何を奪うか」ではなく、
「何を与え合うことができるか」を
考えましょう。
「損をしている」という感情を弱められれば、言い争いを回避できる!
敵対的な論争思考に陥るのは、自分が
「損をしている」と感じることに
起因しています。
一歩引いて、より大きな視野で周りを見比べ、
「“本当に”損をしているのか」
再考してみましょう。
自分で自分を満たすアプローチも、
行いましょう。
「損をしている」という感情を弱められれば、
敵対的な論争への参加、つまり言い争いへの
参加が減り、人生がより有意義になります。
怒り・恨みを抱え続けるデメリットに比べれば、許してしまった方が得!
たとえ、あなたの抱える怒り・恨みが
正当なもので、相手に100%落ち度が
あったとしても、即座に相手を許すべきです。
怒り・恨みを抱え続けることは、あなたの
人生にとって、デメリットでしかないからです。
むしろ「許すことで得をする」と
言えるぐらいです。
怒り・恨みは、あなたを消耗させます。
抱え続ける間、ずっとです。
無駄に疲れるだけです。
私たちには、過去を変える力はありませんが、
その意味合いを変える力はあります。
(おまけ) 「自分の潜在的な願い」を明確にすることで、妥協ラインが掴める!
交渉に臨む前に「自分の潜在的な願い」を
整理することが重要です。
妥協ラインが、ハッキリしないからです。
「昇給について交渉したい」
その「昇給」の潜在的な願いは、何でしょうか?
「家族サービスを、もっと充実させて
あげたいから」
「自分の趣味を、より充実させたいから」
これらの潜在的な願いを把握できれば、
相手の提示してきた条件に対して、
正しい判断ができます。
交渉相手が「昇給の承諾はできないが、
業務量は減らせる」と言ってきた。
業務量が減る = 残業を減らせて、家に早く帰れる
「家族サービスの充実、趣味の充実は、
この条件でも叶う」→承諾。
しかし、潜在的な願いが「老後不安のため、
お金がもっと欲しいから」であった場合、
この条件はNGになります。
「なぜ、私はこれが欲しいのか?」と、
交渉前に考えてみましょう。
(おまけ) 感情にユーモラスな名前をつければ、客観視が行える!
自分が感情的になってしまった時に、
一歩引いて、自分を客観視し、感情を沈める。
客観視が有効なことは、自明のことでしょう。
しかし、この客観視を”する”ことが難しい。
これの助けとなる方法として
「自分の感情にユーモラスな名前をつける」
という方法があります。
「怖がりのフレディ」「裁判官のジュディ」
「怒りんぼのアニー」などです。
観客席から、劇を見るように
「また怒りんぼのアニーが出てきたわ」と
感じられるようになったら客観視成功です。
まとめ
以上、
- 代償を意識すれば、言い争いを回避できる!
- 「両者の利益を共に見出すこと」を意識すれば、言い争いを回避できる!
- 「損をしている」という感情を弱められれば、言い争いを回避できる!
- 怒り・恨みを抱え続けるデメリットに比べれば、許してしまった方が得!
- (おまけ) 「自分の潜在的な願い」を明確にすることで、妥協ラインが掴める!
- (おまけ) 感情にユーモラスな名前をつければ、客観視が行える!
を紹介しました。
本書では、他にも、多くの言い争いを
回避するための方法が紹介されています。
日本では、ディベート教育が
積極的ではありません。
そのため、交渉が、言い争いに
発展しやすいのではないかと、
筆者は感じています。
日本人なら読んでおきたい一冊と
言えるかもしれません。
ぜひ読んでみてください。
オススメの本です!
それでは、また!
出典
ウィリアム・ユーリー . ハーバード流最後までブレない交渉術 自分を見失わず、本当の望みをかなえる . 日本経済新聞出版 , 2015