交渉力UP!「話し合い」を「言い争い」にしないためのコツ!本の知識!
交渉の機会は、突然訪れます。
友達と些細なことで大喧嘩。「どちらが
悪かったか」仲直りのための話し合い(交渉)。
「労働環境に不服あり!」
環境改善のための団体交渉。
怪我を負わせられた。「こちらにも少し
落ち度はあったが、相手の謝罪内容がイマイチ」
対価要求の交渉。
その時、あなたは、しっかりと”交渉”できる
でしょうか。
話し合い・交渉のつもりが、ただの言い争いに
なってしまう。
よくあることです。
来たる交渉に備え、言い争いを回避する方法を
身につけておくべきではないでしょうか。
本『最後までブレない交渉術』から、
知識を切り抜き、方法を紹介します。
- 代償を意識すれば、言い争いを回避できる!
- 「両者の利益を共に見出すこと」を意識すれば、言い争いを回避できる!
- 「損をしている」という感情を弱められれば、言い争いを回避できる!
- 怒り・恨みを抱え続けるデメリットに比べれば、許してしまった方が得!
- (おまけ) 「自分の潜在的な願い」を明確にすることで、妥協ラインが掴める!
- (おまけ) 感情にユーモラスな名前をつければ、客観視が行える!
代償を意識すれば、言い争いを回避できる!
![](https://knowledge-clipping.com/wp-content/uploads/2023/09/chabudai_kaeshi.png)
ただの言い争いが始まってしまった。
「こちらも言い返さなければ、
このまま言われっぱなし」
応じれば、気持ちがスカッとするでしょう。
しかし、それと同時に、あなたは、
大きな代償を支払わなければなりません。
相手との関係に亀裂が入り、問題の解決からは
遠退きます。
あなたの貴重な時間とエネルギーも奪われます。
そして、往々にして、その言い争いは
長期化します。
あなたの貴重な時間とエネルギーは、その不毛な
言い争いにドンドンむしり取られます。
貴重な時間とエネルギーを、
もっと「あなたの人生にとって良いこと」に
使いませんか?
あなたの人生が、より有意義になります。
「両者の利益を共に見出すこと」を意識すれば、言い争いを回避できる!
![](https://knowledge-clipping.com/wp-content/uploads/2023/09/high_touch_soccer_woman.png)
話し合い・交渉には、捉え方が2つあります。
「勝者と敗者を決する敵対的な論争」と
捉えるか、
「”両者の利益”になる問題解決策に、
”協力して”取り組む機会」と捉えるかです。
敵対的論争と捉えるから、
言い争いに陥ってしまうのです。
自分のためだけに価値を求めるのではなく、
他者にとっても価値のあることを
”共に”求めていきましょう。
互いに「何を奪うか」ではなく、
「何を与え合うことができるか」を
考えましょう。
「損をしている」という感情を弱められれば、言い争いを回避できる!
![](https://knowledge-clipping.com/wp-content/uploads/2023/08/present_happy_girl.png)
敵対的な論争思考に陥るのは、自分が
「損をしている」と感じることに
起因しています。
一歩引いて、より大きな視野で周りを見比べ、
「“本当に”損をしているのか」
再考してみましょう。
自分で自分を満たすアプローチも、
行いましょう。
「損をしている」という感情を弱められれば、
敵対的な論争への参加、つまり言い争いへの
参加が減り、人生がより有意義になります。
怒り・恨みを抱え続けるデメリットに比べれば、許してしまった方が得!
![](https://knowledge-clipping.com/wp-content/uploads/2023/09/hikaku_ball_man.png)
たとえ、あなたの抱える怒り・恨みが
正当なもので、相手に100%落ち度が
あったとしても、即座に相手を許すべきです。
怒り・恨みを抱え続けることは、あなたの
人生にとって、デメリットでしかないからです。
むしろ「許すことで得をする」と
言えるぐらいです。
怒り・恨みは、あなたを消耗させます。
抱え続ける間、ずっとです。
無駄に疲れるだけです。
私たちには、過去を変える力はありませんが、
その意味合いを変える力はあります。
(おまけ) 「自分の潜在的な願い」を明確にすることで、妥協ラインが掴める!
![](https://knowledge-clipping.com/wp-content/uploads/2023/09/hoshizora_nagareboshi.png)
交渉に臨む前に「自分の潜在的な願い」を
整理することが重要です。
妥協ラインが、ハッキリしないからです。
「昇給について交渉したい」
その「昇給」の潜在的な願いは、何でしょうか?
「家族サービスを、もっと充実させて
あげたいから」
「自分の趣味を、より充実させたいから」
これらの潜在的な願いを把握できれば、
相手の提示してきた条件に対して、
正しい判断ができます。
交渉相手が「昇給の承諾はできないが、
業務量は減らせる」と言ってきた。
業務量が減る = 残業を減らせて、家に早く帰れる
「家族サービスの充実、趣味の充実は、
この条件でも叶う」→承諾。
しかし、潜在的な願いが「老後不安のため、
お金がもっと欲しいから」であった場合、
この条件はNGになります。
「なぜ、私はこれが欲しいのか?」と、
交渉前に考えてみましょう。
(おまけ) 感情にユーモラスな名前をつければ、客観視が行える!
![](https://knowledge-clipping.com/wp-content/uploads/2023/09/ningyougeki.png)
自分が感情的になってしまった時に、
一歩引いて、自分を客観視し、感情を沈める。
客観視が有効なことは、自明のことでしょう。
しかし、この客観視を”する”ことが難しい。
これの助けとなる方法として
「自分の感情にユーモラスな名前をつける」
という方法があります。
「怖がりのフレディ」「裁判官のジュディ」
「怒りんぼのアニー」などです。
観客席から、劇を見るように
「また怒りんぼのアニーが出てきたわ」と
感じられるようになったら客観視成功です。
まとめ
以上、
- 代償を意識すれば、言い争いを回避できる!
- 「両者の利益を共に見出すこと」を意識すれば、言い争いを回避できる!
- 「損をしている」という感情を弱められれば、言い争いを回避できる!
- 怒り・恨みを抱え続けるデメリットに比べれば、許してしまった方が得!
- (おまけ) 「自分の潜在的な願い」を明確にすることで、妥協ラインが掴める!
- (おまけ) 感情にユーモラスな名前をつければ、客観視が行える!
を紹介しました。
本書では、他にも、多くの言い争いを
回避するための方法が紹介されています。
日本では、ディベート教育が
積極的ではありません。
そのため、交渉が、言い争いに
発展しやすいのではないかと、
筆者は感じています。
日本人なら読んでおきたい一冊と
言えるかもしれません。
ぜひ読んでみてください。
オススメの本です!
それでは、また!
出典
ウィリアム・ユーリー . ハーバード流最後までブレない交渉術 自分を見失わず、本当の望みをかなえる . 日本経済新聞出版 , 2015
![](https://knowledge-clipping.com/wp-content/uploads/2023/05/book-influence-people-300x158.png)